とある企業のサイトをリニューアルするという案件が舞い込んできました。 明日、初回打ち合わせがあります。

あなたなら何をしますか？

●とりあえず電車の時刻を調べよう。乗り換えも。
●初顔合わせなので、名刺を切らしていないか確認しないと。
●アラームもセットしたし早めに寝よう。おやすみなさいzzzz

……おおい！ちょっと、まてええええええい！！！（心の声）

まあ、睡眠は大切なことですが…。
時間があるのであれば、その企業や対象のサイトについて調べましょう。

サイトのボリューム調査

これから作ろうとするサイトの規模を知っておくため、サイトのページ数をざっくりと調べましょう。

私はMacのScrutinyというソフトを使っています。
Scrutiny（外部リンク）※有料です。

日本語版が無いですが、主要な機能は使えると思います。

下記の動画も参考になります。
Scrutiny for Mac Introduction（外部リンク）

サイトボリュームによってはクロールに時間がかかることがあります。
数万ページのサイトの場合は、丸一日かかっても終わらなかったことがあります。
大概の数百ページ程度のサイトであれば、数十分程度で検出してくれます。
データはCSV書き出しも可能なので、サイトマップやディレクトリマップを作るには必携のソフトです。

ドメイン情報調査

サイトリニューアルでトラブルが多いのがサーバーやドメイン関係です。
リニューアルの後半になってからでは取り返しがつかないケースもありますので事前に調べておくと良いです。

ドメインやIPアドレスを誰が所有しているのかといった登録情報をインターネットユーザが参照できるサービスを「WHOIS」と呼びます。
このデータから、レンタルサーバー名や、ドメイン年齢などが分かります。

●JPドメイン名の場合
JPRSのドメイン名登録情報検索サービス（外部リンク）

●JPドメイン以外も下記から検索出来ます。
Whois検索（ラッコツールズより）（外部リンク）

※ラッコツールズは色々と便利なルーツがあるので、ブックマークしておくと良いでしょう。
ラッコツールズ（外部リンク）

Google Maps（ストリートビュー）

訪問する際の道順を調べるついででもいいですが、ストリートビューも参考になることがあります。
社屋の外観や、一部ですが、建物の中まで見られるようになっていることもあり、ちょっとしたヒントになります。

社名・社長名などで検索

今更言うまでも無いですが、社名や、代表の名前などで検索してみると、興味深い内容が書いていることがあります。
WEBにアップされている情報を鵜呑みにしてはいけませんが、参考になることもあります。

SNS（Facebook、twitter 、Instagramなど）

Facebookやtwitterを広報手段として使用している企業も多く、
比較的サイトよりも更新頻度が高く、タイムリーな情報を見ることが出来ます。
飲食店や、アパレル関係であればInstagramにも力を入れている企業が多いです。

求人情報サイト

各種求人サイトや、Googleで「会社名＋求人」と検索します。多くの企業は求人に力を入れているので、参考になることが多いです。
未経験者でも応募出来るように、その会社が何をやっているのかが記載されており、会社の雰囲気などもつかみやすいです。
また「この企業と同じ業種の企業」「この会社も検索しています」などのレコメンド情報が自動的に表示されることが多いので、競合サイトを探す際の参考にもなります。

まとめ

色々調べると、分かったような気になりますが、
事前調査だけで、分かったつもりならないように気を付けてください。

『道を知っていることと、実際に歩くことはちがう』

映画マトリックスの登場人物、モーフィアスのセリフです。
知識だけでは役に立たない、何ごとも実践が大事ということだと私は捉えています。

ヒアリングの際は、調査した情報は参考程度にするくらいが丁度良いと思います。
一期一会の出会いを大切にしましょう。