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誰でも日本語が書けるこの日本で、ライターは日本語を書くことでお金をいただいています。
ひとことで書くといっても、自分の作品ではなく
クライアント(依頼主)からのさまざまな要望があって
さらには媒体やターゲットにまつわるいろいろな要素を加味して言葉を選んでいます。

これって
「流行りのカラーでショートボブにしたい」なんてオーダーを受ける美容師さんや
「3歳の子どもに誕生日ケーキが欲しい」と注文を受けるパティシエさんなど
ものづくりの職人さんたちとちょっと似た世界だなぁなんて思います。

でも、どの職業でも求められる以上のクリエイティブを提供できるのは
その土台となる基礎がしっかりしているから!

そこで今回は………
私がビギナーのライターに伝授する3つのトレーニング法をご紹介します。

とりあえずこれだけやったら、ライターデビューできる(……と思う)!!

その①:言葉の断捨離!1/5リライト

リライトとは、文章を書きなおすことを言いますが
私がおすすめしているのは、元の文章を約1/5程度に短くする「1/5リライト」。
だいたい1000文字くらいの記事なら200文字以内に書き直します。

[ココがねらい]
●ものごとの全体像と重要なポイントを理解するチカラが身に付く
●分かりやすい文章が書けるようになる(キレイな起承転結)

前述のとおり、ライターの書く文章って、
本当にいろいろなことを加味した上で生まれるもの。
頭の中では常に膨大な情報を整理したり取捨選択したりしていて、
これをサッとできるかできないかがライティングの精度やスピードに関わります。

1000文字を200文字にしようと思うと、
まずは何を伝えるべきか=全体像を把握して
いろいろ書かれている言葉の中から重要なポイントを抜き出して
わずか200字で相手に分かるようにしなければならず…と、まあまあ頭を使います。

1/5にすると言われると分かりにくいですが、
文章の4/5(80%)は捨てるという、言葉の断捨離です。

もし、キャッチコピーを作る、なんて仕事を受けたら
たくさんの情報の中から
たった数文字で言いたいことを言葉にするわけなので、
その前段階のトレーニングにもなるでしょう。

その②:基礎がギュッと濃縮!「中学国文法」問題集をとく

見出しのとおり、中学生向けの「中学国文法」と書かれている問題集を
解いて勉強するということです。

[ココがねらい]
●文法的に正しい文章が書けるようになる
●「てにをは」をはじめ、正しさを説明できるようになる

たとえば…
「きっと、本当に猫は刺身をつまみぐいしてないようだ」

さて、あなたはこの文章の間違いがすべて分かりますか?読みやすく直せますか?
1つは分かりやすいかもしれませんね。
それとも、なんとなく違和感がある…くらいでしょうか。
あちこちに直すポイントが潜んでいますよ。

中学校で習う口語の「国文法」をしっかり理解すると、この問題は答えられます。

私は、個人的には中学国文法をマスターしていることが
ライターとして書く上での基礎かな~と思っています。

そしてもうひとつ…

ライターが書いた文章は制作過程において依頼主が読み
掲載内容やお好みに応じて修正依頼をされるのですが
しばしばその修正指示がおかしい場合があります。

その間違いに適切に気づくことや、もともとの文章が正しいことを
きちんと説明できることはプロとして大事なことだと思います。

かなり真面目なコトを書いてしまいました、笑

その③:ジレンマが人を強くする!お年寄りや子どもとトーク

ライターって、書いているだけでは文章力は上達しません。
多くの人と会話すること、コレはかなり効きます。
中でも、お年寄りや小さな子どもとの会話ならなおさら!

[ココがねらい]
●頭が柔軟になる
●文章のやり直しにめげない

何かを相手に説明するとき、自分ではちゃんと話しているつもりなのに
相手にはなかなか伝わらないということはありませんか?

相手に、どう説明すれば理解してもらえるだろう…?
そう考えながら、ああかな、こうかな、と言葉を模索する作業は
ライティングをする上でも頻繁に行うことです。

特に、お年寄りや小さな子どもの場合は
伝わりづらいことがしばしば。
分かるまで何度も言い換えなければならないかもしれませんが
これはトレーニングとしてはかなり効果的です。

こうして何度もやり直しをした経験があると
いざ、ライティングの修正依頼が来ても前向きに取り組めるでしょう。

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いかがですか。
なーんだ、そんなことかと思う人もいらっしゃったかもしれません。

でも、そんなことが意外とできなくて
ライター歴20年を超えている私でも
ときどき意識して取り組むようにしています。

お客様からお金をいただくだけの価値あるライティングを。

そのために、きちんと基礎を、大切にしましょうね。

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