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「取材相手も喜んでいたし、自分もうまく質問できた!」「すごい盛り上がって、2時間も話が聞けた!」
そんな取材だったときほど、終わってから
「どうしよう。これどうやってまとめよう(汗)」「このお話の着地点はどこ??」
自分の取材ノートを見返してみる。何が書いてあるのか分からない。
私がライター1~2年目のとき、そんな状況でよく頭を抱えて悶絶していました(笑)。

「もう、こんな失敗したくない!」と心に決め、改善してみたのが取材中のメモの取り方。今回は、相手のお話を聞きながら何をメモするべきなのか?どうやって情報整理したらよいのか、などなど私の経験をもとにご紹介できればと思います。

※この記事はライター未経験の方、初心者の方に向けて書いています。

【結論】取材中メモするべきは、「次に聞きたいこと」

取材が盛り上がっても原稿は書けない

取材中に何を意識しているかというと、相手からの話で肝になる情報やエピソードを十分に引き出すこと。ライターとしては、この部分を引き出すために、取材前の下調べや準備を頑張って臨むのですが、意外にこれが難しい。

たとえば、取材相手がとてもよくお話になる方だった場合、相手のペースにのまれて、ただお話を聞いているだけになったり、話が脱線してしまったりすることがあります。そんな取材のとき、ノートに記されているのは、相手が言っていた内容だけ。原稿自体を書くことはできますが、そうなった場合の取材は、原稿がおもしろくなくなってしまったり、情報がまとまっていなかったりとクオリティーとしてはイマイチな内容になりがちです。

「取材が盛り上がっても、話の肝になる情報を手に入れなければ、原稿は書けない」と過去の取材経験で痛感しました。

「次に聞きたいこと」をメモすることで、情報整理ができる

取材中は、相手の話を聞きながら、その内容をインプット(記録して理解する)して、さらにアウトプット(質問)しなければいけません。

でも、「2つのことを同時にするなんて、そんなことはできない!」と思いませんか?

そこで考えたのがインプット(記録して理解する)するうちの、「記録して」の作業を省くこと。会話の記録は、ICレコーダーに全部丸投げして、相手との会話に徹するようにしました。その結果、相手との会話で感じた疑問や不明点など「次に聞きたいこと」が頭の中にポンポン浮かんでくるように。それらを取材ノートにメモすることで、頭の中で情報整理ができ、「アウトプット(質問)」の質が高くなったような気がします。

以下では、取材メモの取り方について具体的に工夫しているポイントをご紹介します。

【ポイント①】ノートの半分は取材中のメモスペース、半分は取材後の整理スペース

取材中は、ノート(見開き)の左半分に相手から聞いた話やその時に感じた感想、次に質問したい内容などを書いています。そして、スペースがなくなったら、次のページをめくって、また左半分に書き続けます。

右半分には、取材中のメモは書かないようにしています。その理由は、メモを整理するため。取材が終わったあと、ノートを見返し、右半分に書いてあるメモを、左半分に書き写します。書き写すことで、さらに情報の整理をしながら、「このエピソードを中心に書こう」「この言葉をよく繰り返していたな」など取材の振り返りがしやすくなります。

【ポイント②】3色ボールペンで、「次に聞きたいこと」の優先順位をつける

取材中に頭の中に浮かんできた疑問・不明点などの「次に聞きたいこと」。限られた時間の中で、どれを聞くか、どれを聞かないかもすぐに判断しないといけません。そこで役立つのが3色ボールペンです。赤は「必ず聞く(must)」、青は「できれば聞きたい(want)」と分類し視覚的にも分かりやすくすることで、確認や聞き漏れを防ぐことができます。

【ポイント③】取材メモはその日のうちに整理しておく

取材後のノートは、書いた本人にしか分からない単語、記号、絵のオンパレード。そのまま2~3日放置してしまうと、書いた本人でも解読不可能な状態に。

しばらくたってから原稿作成に取りかかっても、取材時に言っていたことやニュアンスなどを思い出すだけで1時間以上かかってしまい、大きなタイムロスになってしまいます。とにかく、取材後はどんなに疲れていても「鉄は熱いうちに打て!」の精神で、原稿を書くまでとはいかずとも、メモを整理することが大切です。ノートを振り返った時に、記憶が蘇り、大事なポイントを思い出しやすくなります。

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つらつら書いてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

個人的には、ポイント③が重要だと感じています!メモの整理を怠ってしまった場合、モチベーション維持が大変。取材直後の「よし!書くぞ!」という熱量も日がたつほどにどんどん下がってしまいます。この熱量を維持させるためにも、メモを整理する(=取材の振り返り)ことで格段に記事が書きやすくなると思います!共感してくださる方がいると嬉しいです。

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