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実写でのPR動画やイラストを使用したアニメーションなどさまざまな依頼がありますが、その中のひとつにインタビュー動画があります。
この記事ではインタビュー動画を制作する際の一連の流れや注意点について私の実体験を交えてご説明します。企業によっても違うと思いますので、ほんの一例としてご覧ください。

「オリエンテーション」には事前調査をしてから臨む

ある日、クライアント企業の製品を使用している方々のインタビュー動画を撮影したいという依頼を受け、クライアントとのオリエンに臨みました。

事前情報は、クライアント企業のお名前とPRする製品の名称のみです。

ここでひとつ注意点です。それは、
ポイント①「事前に企業の情報・製品」を調べておくこと!
(当たり前かもですが…)

事前に製品などの情報や特徴を調べておかないとオリエンの際に

  1. どのような方々をターゲットとしているのか?
  2. そのターゲットの方々に訴求したいポイント
  3. その製品にしかないPRポイント

など、動画に盛り込みたいポイントをヒアリングすることができないので
企業情報・製品情報は、事前に頭に入れておきましょう。
その後、オリエンで聞いた情報を基に構成や絵コンテを作成することになるので、
不明点やPRポイントなどのすり合わせ、また先の撮影を見据えての疑問点などを解消しておきましょう。

「構成」は簡潔に書こう

このオリエンテーションで言われたことは主に以下の2点。

・動画の時間:約90秒
・“使用者の目線を通した”使用感や感想などを訴求したい

上記を踏まえ、大きく分けて4章で以下の構成にしました。

  1. オープニング
  2. 導入前の課題
  3. 導入後の課題の改善・感想
  4. エンディング

①で製品の特徴やキャッチコピー入れ、視聴者に製品について知ってもらうようにします。
②導入前に使用者の方が抱えていた課題を20秒ほどで描写。使用を検討されている方のヒント(きっかけづくり)や共感につながる要素です。
③で製品導入後に改善したことや、実際の操作感、また使用者がこの製品を使用して本当に嬉しかったことを40秒で伝えます。ここが今回の動画の山場となりますので、90秒の中で最も尺を取る必要があります。
④最後に企業の思い(企業メッセージ)で締めくくることで、クライアント企業の製品であることを印象付けます。

その際、ポイント②「簡潔に書く」を意識しましょう。

最初のうちは、構成案や企画書になるべく多くの情報を盛り込もうとしますが、文字数が多くなると煩雑になり、本当に伝えたいことも伝わらない。
そもそも読みづらいので、文字数をできる限り少なくする。
詰まっている段落は行間を開けるなどして読みやすいように工夫しましょう。

ビジュアルなども利用し、ひと目見ただけでわかりやすく、面白い・メッセージがわかりやすいなど、見た目にも意識を割いてみましょう。

構成の段階で、各章に割り当てる時間を計算しておくことも大事です。
また、話者のセリフもある程度考えておくと、後から絵コンテを作成する際にスムーズになります。(構成案にはセリフまで書かなくてOK)

求める回答が得やすい「質問案」を作成しよう

絵コンテを作る際に、インタビュー対象者へのインタビュー内容を同時に考えます。その際のポイントをご紹介します。

  1. 質問を記載した場合、回答例を必ず付ける
  2. 訴求ポイントに即した回答を得られる質問を作成する

①について、ここは回答例を付けるかどうかで得られる回答や量が変わってきます。
例えば、導入前の課題について伺うのであれば、回答例として「機器を導入する前は、●●で困っていて職員の負担が大きく、残業など業務に支障がでていた」など書いてあげると、同じような形式で記載していただけることが多いです。
次に②ですが、実際の使用感やよかったことなど、使用者の声を拾うための質問を作成します。訴求したいポイントを使用者のリアルな声で伝えることで、動画の信憑性が高まります。

「絵コンテ」はわかりやすく描写しよう

最後に、事前準備の集大成である「絵コンテ」作成についてご説明します。

絵コンテは自分のイメージに近い画像を探してきて、作成しても構いませんので、どのような映像をイメージしているかをクライアントに伝えられるように、
ポイント③「わかりやすく描写」しましょう。

特にセリフの部分は、これから撮影するので、大まかにどのようなことをお話しいただきたいのか記載しておきましょう。その際、実際に話していただくイメージで書いておくとクライアントやインタビュー対象者にもわかりやすくなります。

あわせて、オープニングやエンディングなど各パートがどのくらいの長さになるのか計算しておくことも忘れずに。

次回はその②「撮影準備、撮影編」を予定していますので、ぜひご覧ください。

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