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スタッフのデジタルマーケティングのレベルを高めることを目的に、毎月1回開催している社内セミナーの今月のテーマは「Meta広告」。今回も、デジタルマーケティングの専門家、田実 日出翁先生をお招きし開催しました。

Meta広告って何?

最近ではSNS広告もAIによる機械学習によって、運用を自動化する流れが加速しています。セミナーでは、各SNSの特徴やユーザーの特性などをトータルで学習した上で、旧Facebook広告、現Meta広告について、配信の設定や、ターゲティングの方法、広告の種類などについて深く学びました。

2021年10月に社名を「Meta Platforms (メタプラットフォームズ)」(商号:Meta)に変更したFacebook社。それに伴い、Facebook広告も Meta広告と呼ばれるようになりました。

日本の月間アクティブユーザー数は2,600万(2019年発表時点)で、30代以降の利用率が高いSNSです。

広告の特徴としては、実名登録のリアルなアカウント情報に基づいてセグメントを行うことができるため、ターゲティングの精度の高さが魅力です。

細かくて正確なターゲティング

地域、年齢、性別、学歴、子供の有無、勤務先、役職、興味・関心、ライフイベントなど、さまざまな情報からターゲティングが可能です。

■コアオーディエンス
ユーザーの位置情報や年齢、性別、利用者層データ、興味・関心、行動など、Meta広告であらかじめ用意されているオーディエンス。
国や都市での設定、ピンを立てた地図上のスポットから半径何キロ以内といった設定なども可能です。年齢も1歳刻みに設定できます。また興味・関心に関しても、買い物、ファッションやオーガニック食品、アクション映画など、幅広い選択肢が用意されています。

■カスタムオーディエンス
広告配信の条件として、最低100人のリストサイズを確保する必要がありますが、連絡先情報を含む顧客リストや、特定のウェブサイトにアクセスしたことがある人、アプリの利用者といったユーザーリストから、独自のオーディエンスを作成できます。
また、例えば特定のウェブサイトにアクセスした人の中から、サイト滞在時間の上位5%、10%、25%のユーザーや、会員登録をしたユーザーだけで絞り込むなど、細かい設定も可能です。

■類似オーディエンス
既存のカスタムオーディエンスを使用して、行動や興味関心、プロフィールなどの特徴が似ているユーザーのリストの作成が可能です。
他のSNSと比較して、実名登録ならではの正確かつ詳細なプロフィールに基づいてターゲティングができるため、類似オーディエンスの精度も高くなりやすいと言われています。

その他、「Meta Advantage」という自動広告の機能の解説もありました。これまで人が調整していた広告運用の領域を人工知能によって自動化するというもの。例えば、ターゲティングの拡大や、広告配置先の選定などについて機械学習を用いて自動化することで、広告パフォーマンスの向上と管理工数の負担軽減が可能です。 これらのAI技術を活用することで、広告は、人が全く介入しなくても、届くべき人のところに正確に届く時代が来るのかもしれません。

目的に応じて最適化される広告配信

またMeta広告は、認知・検討・コンバージョンといった、達成したい目的に合わせて配信できるのも魅力です。目的に応じて、数多くの配信手法や配信枠、広告フォーマットが用意されています。

■目的① 認知目的
ブランドを想起してくれる可能性の高いユーザーへ配信を最適化するため、ブランドの認知度を向上したい場合に適しています。広告の成果ではリーチやインプレッションの最大化が重視されます。

■目的② 検討目的
商品・サービスを認知しているユーザーに対して、商品の購入やサービスの利用を検討してもらいたい場合に適しています。広告の成果として、リンククリックや資料ダウンロード、アプリインストールなど、リーチからさらに一歩進んだユーザー行動を重視した配信になります。

■目的③ 購入目的
ECサイトでの購入や店舗への来店など、売上に直結するユーザー行動を広告の成果として重視したい場合に適しています。商品やサービスを購入する可能性が高いユーザーに最適化されて配信が行われます。

このように広告の目的を定めれば、その目的に向かって最適化されていくため、非常に効率的に配信できますね。

その他、セミナーでは、Meta広告で配信できるクリエイティブの種類(画像、動画、スライドショー、カルーセルなど)や、デザインの仕様、広告アカウントの設計方法、課金の仕組みなど、幅広く学ぶことができました。

次回は、「SNS広告の最新動向2 旧Twitter広告(現Xの広告)」の予定です。お楽しみに!

<田実先生のプロフィール>
田実 日出翁(たじつ ひでお) ウェブ解析士マスター。総合広告代理店で約30年もマスマーケティングとWebマーケティングのプランナーとして従事し、2018年ウェブアクセル合同会社を創業。マスとWebの両方に通じているマーケティングプランナーとして、「お客様の成果にコミットする」をモットーに、戦略立案から制作・運用・解析、人材育成まで幅広く活動。大手広告代理店や大手新聞社など、数多くの企業でセミナー講師を務めている。ノース・ヒル顧問。

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