毎月1回スタッフのデジタルマーケティングのレベルアップのために社内セミナーを開催しています。今月のテーマは「Twitter広告」。今回も、デジタルマーケティングの専門家、田実 日出翁先生をお招きし開催しました。

Twitter広告って何？

2023年、TwitterはXに名称を変更しました。ただ、公式サイトでは広告の名称について今でも（2023年11月現在）「Twitter広告」を使用しているため、この記事では「X広告」ではなく「Twitter広告」と表記しています。またタイムラインへの投稿を意味する「ポスト」についても、公式と合わせて「ツイート」と表記しています。
（参照：https://business.twitter.com/ja/advertising.html）

Twitter広告は、広告代理店を通さなくても配信できます。最低出稿金額もないので、少額予算で始められて、いつでも中止できる、手を出しやすい広告です。
特徴としては、キーワードを使ったターゲティング（キーワードターゲティング）や、類似したフォロワーをターゲティング（フォロワー類似ターゲティング）ができること。
キーワードターゲティングとは、指定したキーワードで検索したユーザーや、ツイートしたユーザーなどにリーチする配信方法です。また、フォロワー類似ターゲティングとは、指定したアカウントのフォロワーに似ているアカウントを自動で抽出し広告配信ができる手法です。

Twitter広告の種類

Twitter広告の種類は、「プロモ広告」「フォロワー獲得広告」「Twitterテイクオーバー」「Twitterライブ」などがあります。

●プロモ広告
以前は「プロモツイート」と呼ばれていましたが、2021年4月に「プロモ広告」に名称が変更されました。
プロモ広告は、タイムラインを中心とした配信枠に、ツイート形式で配信される広告です。広告内には「プロモーション」のラベルが付いています。また、広告が表示される回数も、ユーザー体験を損ねないように制限されています。確かに、何度も同じ広告を見ると、ユーザーとしても、「またか…」と悪いイメージが付きますよね。その他、X（旧Twitter）アプリ内での検索結果や、トレンドの検索結果、アカウントのプロフィールや、Xと提携しているサイトやアプリ内にも配信されます。

●フォロワー獲得広告
こちらも以前は「プロモアカウント」と呼ばれていた広告で、2021年4月に名称変更がありました。
広告の名前の通り、フォロワーの増加を目的とした配信手法です。広告枠のフォローボタンから直接アカウントをフォローできます。2022年10月にアップデートされ、フォローボタンの占有率が増えただけでなく、画像、カルーセル、動画のメディアの追加も可能になりました。

その他、「Twitterテイクオーバー」「Twitter Amplify」「Twitterライブ」についてもセミナー内で詳しくご紹介いただき、それぞれの特徴を考えながら広告プランを立てられるなあと思いました。

広告クリエイティブの種類

テキストだけではなく、画像や動画を添付できるような、さまざまなクリエイティブがあります。狙いに合わせて使い分けるのがよいのかなと思います。

●画像ウェブサイトカード
ツイートに画像を付けられる広告です。画像にはURLを設定することができ、指定したウェブサイトに誘導できます。視覚的にユーザーの興味を引くことができます。

●画像付きツイート
ツイートに1～4枚までの画像を添付できる広告です。カードタイプのように画像にはリンクをつけられないため、ウェブページに誘導する際は、ツイート本文にURLを記載する必要があります。

●ビデオウェブサイトカード
ツイートに動画を付けられる広告です。動画内にリンク先のURLを設定ができ、タイトル箇所をクリックすると、指定したウェブページに遷移します。ただ動画箇所をクリックすると動画再生とリンク先の画像が同時に表示される仕様です。

●動画付きツイート
ビデオウェブサイトカードと同様、動画を添付してツイートができます。ただ動画に指定サイトのリンクを付けられないので、ウェブページに誘導する際は、ツイート本文にURLを記載する必要があります。

●カルーセル広告
広告ツイートに2～6件の画像や動画を設定できます。リッチなクリエイティブを複数用意することで、ストーリー性を持たせながらメッセージを伝えられます。

●コレクション広告
メインの画像と、その下に複数の小さなサムネイル画像を最大5つ表示できます。メイン画像は固定ですが、サムネイル画像は横スクロールして閲覧できます。またサムネイル画像ごとにリンク先の設定が可能で、2022年からテスト導入された新しい広告フォーマットです。

その他、セミナーでは、広告アカウントの作り方や、ターゲティングの方法、広告の出稿準備など、配信するための細かい情報についてご教授いただきました。また、予算管理やターゲット管理、アナリティクスによる分析など、幅広く教えていただき、今後のSNSマーケティングの重要なことを学ぶことができました。

次回セミナーも広告シリーズ！「LINE広告」をテーマに展開する予定です。お楽しみに！

＜田実先生のプロフィール＞
田実 日出翁（たじつ ひでお）　ウェブ解析士マスター。総合広告代理店で約30年もマスマーケティングとWebマーケティングのプランナーとして従事し、2018年ウェブアクセル合同会社を創業。マスとWebの両方に通じているマーケティングプランナーとして、「お客様の成果にコミットする」をモットーに、戦略立案から制作・運用・解析、人材育成まで幅広く活動。大手広告代理店や大手新聞社など、数多くの企業でセミナー講師を務めている。ノース・ヒル顧問。