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ライターの仕事は文章を書くことではありますが、文章を書くだけが仕事ではありません。

これはどのライターも同じですが、書く“以外”の仕事が何割を占めているか、“以外”で何をしているのかは、人によって違うんじゃないかなと思います。

当社の場合、このブログカテゴリでは「ライター」になっていますが、シンプルに原稿を書いたり取材をしたりしているだけのスタッフはいません。みんなライター・コピーライターを行き来しています(なので入社当初、私はこのへんの区別がついていませんでした……)。

体感としては、当社のライターの仕事は書くが1割、書く“以外”が9割です。 じゃあその9割で何をやっているのか? これまた当社の場合ですが、自社サイト「OSAKA NOSTALGIC SOUND TRIP(以下サウンドトリップ)」の制作の流れに沿ってお話しします。

※OSAKA NOSTALGIC SOUND TRIP はこちらをクリック!

テーマ・スポット選定

サウンドトリップは弊社が制作している、大阪のニッチでレトロな観光スポットを紹介するホームページです。「次は東部大阪の記事をよろしく!」サウンドトリップ編集担当に声を掛けられるところから、制作はスタートします。

東部大阪ってどこやっけ、アップ済みの記事はどこを取材したんかな、とサイト内をふらふら。まだ取り上げられていない市があったので、「よっしゃ今回はここやな」と、すんなりエリアは決まりました。

さて問題はテーマです。エリア内のスポットを適当にピックアップしても取っ散らかるだけ。私はまず「モノづくり」「自然と伝説」「宿場町」などテーマを定めて、そのテーマに関連するスポットを探していきます。

テーマが良くても、実際に取材できるスポットがないとダメ。おもしろいスポットがあっても、テーマにそぐわないとダメ。情報収集力はもちろん、筋の通った企画にするには論理的思考力も必要です。エリアの近くに住んでいるスタッフにも話を聞いたりしながら、テーマとスポットをまとめていきます。

アポ入れ・取材日程調整

テーマとスポットが決まったら、スポットに取材依頼をかけます。OKをいただいたら、取材日程の調整です。

言葉にすればこれだけですが、このアポ入れが地味に大変……。サウンドトリップがどんなサイトか、なぜ今回取材させていただきたいのかを説明し、都合のよい日時を伺い、他スポットの都合とすり合わせて日程を組む。この間に何か書くとしたらせいぜい日時のメモ書きくらいで、ひたすら電話やメールでのやりとりが続きます。

取材日程が決まれば、サウンドトリップの制作は5割方終わりです(アポ入れが苦手な私の体感)。

取材準備→取材

アポ入れと並行して、取材準備も進めます。

テーマとスポットを決める段階で、各スポットの特徴はすでに頭に入っていますが、あらためて情報を見直して質問事項を整理します。ひとつでも新しい情報を得ようと思うなら、既出の情報はすべて頭に入れておくべし!

取材は原稿の仕上がりに直結する、ライターの仕事の肝。詳しく書くとどんどん記事が長くなるので、別の機会に任せてここでは省略します。

取材が終われば、制作の9割が終わり。いよいよ書くターンです。

原稿を書く

ここまでに要した日数に比べて、書くのにかかるのは数時間です。「ライターの仕事は書くが1割」と言いましたが、作業時間で計算したら1割以下かも?

でも、書くことに費やす時間が少ないのは「他にすることが多くてぜんぜん書けないじゃない!」ということではないと思うんです。書く“以外”の9割は、原稿を書くための下ごしらえ。じっくり下ごしらえをしたらその分だけ、仕上げの1割が生きてくるんじゃないかなと。1・2分でパッと読めるような記事でも、スポットの魅力をギュ~ッと凝縮した内容になってるんじゃないかなと!

そんなかんじで私たちは、仕上げの1割で輝くために、日々コツコツと下ごしらえの9割をがんばっています。

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