ブログ

5月病を乗り越え、夏を迎えても「こんなはずでは…」と戸惑う新人クリエイティブ職の皆さん。改善されつつあるとはいえ、業界が苛酷であるのはご存知の通りです。そんな無慈悲な大海原を、気力・知力・体力・時の運が平均値の私たち会社員は、どんな装備を携えて、どんな船で渡っていけばいいのでしょう。ささやかな羅針盤になれば幸いです。

突然ですがあなたは何型ですか?血液型ではなく制作時のスタイルのことです。

⚫︎アイデア潤沢型
⚫︎作業正確無比型
⚫︎仕上がりセンス型
⚫︎スピードスター型

年齢・性別問わず、クリエイティブ職の人はこの4型に大別されると思います。

分からないという人は、学生時代からの延長で考えて何がしっくりしそうでしょうか。
(料理でもプラモでも、塗り絵、DIY、編み物など、何かを作る時どうですか?)

上記の 型の一つがプロ基準であれば、苦手があっても、クリエイティブという大海原を乗り切れる可能性が高まります。

・作業は遅いけどミスが少ない。(→うれしい安定感!)
・ケアレスミスが多いけど、センスがいい(→ミスは後でも拾える!)
・アイデアは普通だけど、誰よりも早く出す(→ブラッシュアップできる余裕が!)

1つの型だけだと戦える武器が少ないのも確か。どの組み合わせでもいいですが「得意な型1つ」+「比較的、苦じゃない型1つ」の、2つの型を備えておくことが望ましいです。
攻撃の剣だけでなく、防具の盾も持つイメージでしょうか。
そうすると1つの型の時より、周囲から頼られるようになります。
(4つの型をコンプリートしている状態は理想的ですがハイレベル。新人時代だと難しいので、無理に目指す必要はないと思います。)

でも恐ろしいことに、業務態度や周囲との関係がイマイチだと、
・ミスは少ないけど、手が遅い
・センスはいいけどミスが多い!
・提出は早いのに、アイデアが普通!
と、同じアウトプットなのに逆の評価になります。
「クリエイテ ィブ」というパワーワードに気を取られがちですが、協働&納期厳守が基本前提なので、特に新人時代は職場のみんなに「感じよく思われる技術」は重要です。

ということで、先ほど挙げた4型とは別系統で、
⚪︎雑務率先系
⚪︎労を惜しまない系
⚪︎とにかく明るい系
などの適性が問われてきます。(これらの系統の人は、後で愛され族へ変貌します)

特に、雑務は誰もが対応可能。「雑草という草はない」という有名な言葉があります(ちょうど放送中の朝ドラの主人公が出典元らしいですね)。

でも仕事には「雑務という務めがあり」、意外なほどクリエイティブに直結しています。
「名前のない家事」という言葉も聞く昨今、暗黙タスクがいかに多いかという話ですが、雑務をうまくこなす人はクリエイティブも上手。逆もまた真なり。

うっかりやっちゃってませんか?
⚫︎トイレットペーパーラスト一巻き残し ⚫︎ペットボトル5mm飲み残し
⚫︎3連パック(納豆やヨーグルト)フィルム放置 ⚫︎電気ポットの水カスカス
⚫︎鳴りっぱなし電話放置 ●トナー交換放置 ●ゴミ放置 など 

日々の雑務を重ねると、当事者意識も芽生えやすく、見過ごされがちな点に気づけるようになります。成果物にも反映されるのでいいことづくめ。
華やかなクリエイティブがなかなか回って来ない新人時代、自分の得意型は鍛錬しつつ、同時に、元手がかからない雑務クエストに積極的にトライしてみてはいかがでしょう。
大海原を渡るにも砂漠を往くにも、観光するくらいの余裕を身につけて、どかんと乗り越えていきたいものです。

セミナー抄録 第5回「ChatGPTを広告制作に使ってみた」
ライターが知っておきたいルール「化粧品等の適正広告ガイドライン」
ブログ一覧へ戻る